障害児の次男が普通の保育園を退園するまでの話

障害児 保育園 障害児とのくらし
素材https://www.canva.com/編集https://hama-ka-san.com/

こんにちは、おみかんです!

今日は、現在4歳の自閉症児の次男が普通の保育園に行っていた時の話をしようと思います。

次男は今は療育園に通っていますが、以前は普通の保育園に通っていました。

0歳児~1歳児の間の2年間です。

当時は私も仕事をしていましたし、長男の時保活で大変な目に合ったので、次男の時は0歳児で保育園に入れたのです。

ちなみにこの頃は、発達がかなり遅めだけど、まだ病名も分からず、リハビリも始めたばかりという状態でした。

保育園も小規模保育だったので、同時入園した子は3人くらい。

周りとの差もさほど気にならなかったかな?と記憶しています。

おみかん
おみかん

結局は退園していますが、それまでの流れをお話します!

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入園~0歳児終わりまでの1年

まずは輝かしい初登園の4月です。

0歳11か月の次男は“人の区別“というものがイマイチできておらず、まだお座りもできていない、ねんねの状態。

預けるのは実にスムーズでしたね。

泣きもせず笑いもせず!

で、入園してすぐに、保育園に張り紙が出ました。

『ハイローチェアを譲ってくださる方はいませんか』と。
あ、やば、次男用だ、ってすぐ思いました(^^;)

もう普通のごはんを食べるくらいの月齢なのに、体勢はねんね。イスも使えない。

いきなり困らせてしまって申し訳ない限り・・・

ハイローチェア、誰かが譲ってくださったようで、次男は数か月、その上によく置かれていました。

運動会は母が出る!

6月頃には初めての運動会です!

実は長男の時は、場所見知りがとても酷い子だったため、見慣れぬ体育館に脅えて泣き叫ぶ長男をひたすら私がかついで運動会に出ていたようなものなので、次男はちょっと楽できたり・・・?なんて思っていましたが・・・ 

まー違うよね!

だってほぼねんね君だもの・・・

他の子はハイハイレース的なものや、箱に入れて親が押して進む的なことをやるんだけど、うちは私が次男をぶら下げて進み、箱に入れると首がグラグラしちゃうので、とりあえず箱に押し込んでズルズル引きずる感じ。

後から写真を見ると分かるけども、ポカーンと箱に入れられて、なんだか捨て犬のような顔をしている次男。

きっと何も分からず引きずられていたんだよねと思います。

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1歳児クラスの1年

少しずつ立てるようになってきた1年です。

1歳児になると、次男に後輩というものができました。
可愛い赤ちゃんたちです。

おみかん
おみかん

次男は自分が赤ちゃんみたいなくせに、年下の子供が大好きです。

特に女の子の後輩は大好きで、ずーっとニコニコしながらその子を見ていたそうです。

いったい何を考えていたのか・・・

しかし。

その1年で、そのお嬢さんに軽く追い抜かれ、その次に入ってきた子にも抜かれ・・・

あっという間に後輩(発達的に)がいなくなってしまったのでした。

保育園の中では実年齢では後輩が4~5人いるのに、見た目も発達具合も最年少にしか見えない次男。

私は次男が大変かわいらしい子だったので、特に気にしていませんでしたが、周りの保護者の方々は気になっていたことでしょう・・・

おみかん
おみかん

幼稚園と違って母親同士の交流もあまり無いですから、お互い自分の子の話をすることもなく、私から説明する機会もありませんでした。

給食タイムは一人きり

次男は家でご飯を食べさせるのが大変です。0歳の時も、今も。

この頃は、手づかみだったし、イスにジッと座ってないし、散らかすし、人のものも盗って食べてしまうという、本能のままの食事。
※現在もこの食事スタイルは全く変わっていない

保育園側も手をやいていたのでしょう・・・

次男は給食は他の子と全く違う場所で、壁と机の間に椅子を入れ、絶対出れないように固定されて食べているようでした。

ちなみにこの保育園は、ライブカメラで常に保育室が見れたんですが、給食タイムは次男の姿だけはどこにも見えず・・・

おみかん
おみかん

見る人が見たら虐待に見えそうだったので仕方ないんですけどね!

時々「給食参観」なるものがあったんですが、その時ばかりは、正直地獄かと思いましたね。

自宅で食べさせるのですら大変なのに、保育園で私が一緒に食べるの?!みたいな。

案の定グッチャグチャで。

お友達の食事に近づかないように必死でした。

汚し方も半端なかったですが、一応ビニール袋や大きめのウエットティッシュも持って行ったのでセーフでした(^^;)

運動会は、またもや母が走る!

2回目の運動会がやってきました。

2回目も、私が次男をかついだり引っ張って走る感じでした。

次男は歩けるようにはなってましたが、スタート位置について親のところまで走るっていう競技、普通の子なら当然親のところに笑顔で向かっていくわけですが、次男は親のところへ行くという行動は今でもあまり見られないくらいなので、とりあえず立ち尽くしていました。

・・・なので私がゴール位置から次男のところまで行き、次男を拾って、またゴールへ走りました。

その後の玉入れも、私が玉を投げるばかり。

次男は何してたかというとね。

私の足元でずっと“山のポーズ”してました。

分かります?山のポーズ。

手を床に付けてトンネルみたいにするの。

ちなみに最後のご褒美タイムだけはしっかりとお菓子をもらってました!

袋ごと噛みついちゃってひきはがすのが大変でした!

おみかん
おみかん

ご褒美のお菓子は私がもらうべきなのにね。

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退園を決めた理由

次男はなんやかんや先生たちにたくさん可愛がってもらえていたし、発達の先生曰く、大勢の中での生活は良いことだと言っていました。

でも、なぜ退園を決めたのか・・・?

おみかん
おみかん

きっかけもあったし、いろんな思いもありましたのでお話しますね

理由①ベテランの先生しか扱えなくなっていったこと

次男は1歳児クラスの半分過ぎたくらい(2歳過ぎ)から歩き始めました。

といっても、普通の子みたいにスタスタ手を振って歩けるわけではありません。

それくらいからでしょうか、迎えに行った時に、園庭で遊ぶ子供たちの中から次男を探そうとすると、園庭の隅の散歩車の中に、ぽつんと一人で入っていることが増えたのです。

場合によっては、先生も園児もみんな遠くにいて、散歩車の中に本当に一人っきりでいることも。

次男は私を見つけると嬉しそうに顔を振るんですよね。

おみかん
おみかん

野放しにしておけない気持ちは痛いほど分かるものの、切ない光景でした。

ベテランの先生がいる時はその先生が何人かの子供と一緒に次男もみてくれていましたが、20代の保育士なりたての先生ではとても扱えないようでした。

これは園にも迷惑がかかっているし、散歩車の中が安全とはいえ、ちょっと怖い・・・
(次男が1か所に体重をかけて暴れれば、散歩車ごと倒れかねない)と感じ、退園を考えました。

理由②園内の次男対策が厳しくなってきていたこと

次男は触っちゃいけないものに触る、登っちゃいけないところに登る、といった状態が普通の乳児よりもかなり長く続いていたため、園内は次男が悪さできないように、ゲートやベビーガードの類が増えていきました。

お金もかかっていたでしょうし、設置することで動線は通りづらくなります。

空気清浄機なんかもガードされていましたが、それでは手入れも大変だったはず。

おみかん
おみかん

次男は診断こそ出ていなかったものの、明らかに障害児でした。
これ以上園に負担をかけるわけにはいかないと思いました。

③障害児向け保育園だと誤解されかねないため

次男は0歳児の頃は、別の保護者や、道行く人が見ても赤ちゃんに見えました。

しかし1歳児ともなると、“違和感”というものが出てきます。

私は、次男を毎日見ているため、その違和感が正直なんなのか分からないのですが、時々通り過ぎる人にじろじろ見られたり、小さな子に「おばけみたい」(これよく言われる!)と言われたりするので、きっと何かが普通の子と違うのだと思うのです。

保育園には見学に来る人もいるし、市役所の人も時々来ます。

散歩していれば、近所の人の目にもとまります。

もし、次男を見た人が、『この保育園は障害児も預けられるのね』なんて感じてしまったら、どうなるか・・・?

・同じく障害児をもつ親が預けようとするかもしれない
(障害児を預けられる園は限られていますから、困っている人もいるでしょう。)

・逆に、障害児に偏見を持つ人が避けようとするかもしれない
(悲しいかな、障害児と一緒にいるとうつると本気で思っている人もいますし、危害を加えられるかも、と思う人もいるのです)

・・・このように感じ、退園を決めたわけです。

この保育園は、長男の時からお世話になっていたので、離れるさみしさはありましたが、これ以上の迷惑をかけるわけにはいかないと思いました。

おみかん
おみかん

園側には、療育園にうつる旨のみ伝えました。

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退園してみて・・・

さて最後になりますが。

退園するにあたり、私は仕事を辞めることになってしまいました。

苦労した保活も役に立たなかったかな。

でも、それから、大きく環境は変わりました。

いいことのほうが多くなりましたよ!

長男を学童に入れる予定だったのが無くなり、勉強をみてやれる。

不安の強い子だったので結果的に良かった。

次男はプロの先生方にしっかりみてもらえて、フォローも手厚い。

障害児専用場所で、扱いに慣れた先生にみてもらえる安心感。

また、収入が激減することで、私は本気で「家にいながら稼ぐにはどうしたらいいのか」を真剣に考えるようになり、家でも小遣いぶんくらいは稼げるようになりました。

おみかん
おみかん

転びっぱなしではない、私です!!

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まとめ

今回は、ちょっぴり切ない、次男の保育園時代の話をしました。

色々あったけど、障害児対応でない保育園だったのに、先生たちは限界まで頑張ってくださって、今は感謝でいっぱいです。

次男は現在、自分の居場所をみつけ、そこで新たな先生たちにしっかりかわいがっていただいております。

仕事を辞めることになり、保育園も辞めることになった時はさすがにちょっぴり凹んだ私ですが、本当に良い判断をしたぞとほめてあげたいですね。

もし、今転園しようか迷っている方がいるなら、仕事とか都合が付けられるなら。

早めに療育に力をいれることを優先することをおススメしますよ!

おみかん
おみかん

長くなってしまいましたが、今回はここまで。
読んでくださった方、ありがとうございます♡

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