こんにちは、おみかんです!

今回は障害児用カーシートの使ってみたレポートとなっております
初めましての方に簡単に説明させていただきますと、我が家には2017年産まれの最重度知的障害を伴う自閉症児の息子がいます。(ここでは“次男”と呼んでいます)
この次男、気質は大人しめで大変かわいらしい子ではあるのですが、とにかく手癖足癖が悪い多動ボーイです。
この記事を書いている時点で次男は8歳、特別支援学校2年生ですが、未だにチャイルドシート方式の5点ベルト固定で座らせないと車移動ができません。
というか5点固定しても上半身が抜け出すので、本来は危なくて車には乗せられない状態です。

次男は低緊張なので、体が非常に柔らかく、常にぐにゃっとしているので、安定しないんですよね。
そしてついに。
次男が支援学校に入学するくらいの時に、サイズが合うジュニアシートがなくなってしまいました。
どうしても5点固定する必要があるなかで、いくら探しても大きめのジュニアシートを見つけることができなかったのですが…
やっと見つけた!キャロット3!
もうこれしかないと思い、さっそくいろいろ調べる私。
でも、購入した人のレビューや価格の情報などが全然見当たらず??結構購入に踏み切るのに勇気が要りました。
そこで今回、キャロット3の購入を考えている方向けに実際に使ってみた感想をまとめてみようと思ったわけです。誰かの参考になればうれしいなと思います!
キャロット3とは
キャロット3(CARROT 3)は、障害のある子どものために設計された高性能チャイルドシート(座位保持装置)です。

簡単にアピールポイントを紹介しますね!
詳しくは公式ホームページを見てもらうと分かるのですが、以下のような特徴があります。
・国際安全基準のクリア
日本製でありながら、欧州のECE R44/04・米国のFMVSS No.213・FAA(航空機用)の3つの厳しい安全基準を取得しており、高い安全性を誇る。
・リクライニング連動
車のシートを倒すとキャロット3の背もたれも連動して倒れるため、乗車位置と姿勢が自然に変化。
・5点式ベルトの簡単調整
姿勢保持に必要な5点式ベルトの張りをワンタッチで調整できる設計。
・多用途な取り付け
普通車の助手席だけでなく、スクールバスや航空機など様々な座席に対応可能。
世界39か国で使用されており、日本国内ではANA(全日本空輸)の機内用貸出アシストシートとして採用されている実績も。
・通気性に優れた素材
「OXY-max®」という立体メッシュ構造の生地を背もたれと座面のカバーに使用し、長時間でも蒸れにくく快適。
・豊富なカスタマイズ
成長や身体の変化に応じてパッドや補助パーツ(体幹パッド、座延長、背延長、ショルダーウィングなど)を追加・交換可能。
・カラー展開
赤・青・黒の三色。
・対象年齢・体重:約2〜15歳、体重10〜49kgに対応。
このように、キャロット3は「安全性」「快適性」「成長対応」の三拍子が揃った、障害児の移動をサポートする信頼性の高いチャイルドシートなのです!
購入方法
さて、この素晴らしいキャロット3ですが、デメリット、というか普通のジュニアシートを購入するよりも大変なポイントがあるので先にお話ししておきます。
まず、いきなりの大変ポイントが、購入方法です。
キャロット3はそこらへんのジュニアシート売り場で購入したり、通販で購入することはできません。
近くの代理店に事前に予約したうえで実際に子供をのせてサイズをみたり、補助パーツをつけるか否かなどを相談した上での発注→購入、となります。
↓サンプル品でサイズ合わせ中の次男


ここがまず難易度が高かったです。私が住む地域は近くにひとつしか代理店が無く、そこも車で40分かかるところでした。(それ以外は高速道路を使う距離)
ただでさえジュニアシートから抜け出しまくる次男を代理店まで連れて行くというのが厳しかったですね。

今回、次男に注文したキャロット3は、発注から届くまでには2週間くらいかかりましたが、たまたま代理店の方が近くに住んでいたようで、お仕事帰りに我が家まで運んでくださいました!
ちなみに、代理店は公式ホームページから探せるので、気になる方は調べてみてくださいね。
→代理店を探す
価格
これが!価格情報が全然出てこなかったんです…
なんだか高価そうだし、10万は超えるらしい、くらいしか分からず。
しかも、このキャロット3は福祉用品として市から助成金が出る対象となっているのですが(地域によって違うかも)次男は肢体不自由も脳性麻痺も無く、助成金対象外とのことで、全額自費でした。
肝心の金額ですが…結果からいいますと。
我が家はこのキャロット3に127,000円を支払いました。
内訳はキャロット3本体が119,000円、補助パーツ一つ追加で8,600円です。
これは福祉用品で非課税だったので消費税は無しですが、補助パーツのみの購入の場合は消費税がかかるそうです。
ちなみに、私が購入した後すぐに価格が上がったそうなので、今はもう少し高いと思われます。
以下、2025年5月時点での価格ではありますが、のせておきますね。
※代理店でもらったパンフレットに入っていたものです。

金額はこれより高いと思っておいてもらえるとよいかと思います…
豊富な補助パーツ
今回次男は補助パーツをひとつ購入しています。それがこちらです。

これ、幼児だと必要ないのですが、小学生以上はこのパーツが無いと椅子に座った時にかなり浅く座ることになってしまいます。
分かりやすくいえば、太ももの長さと座面の長さを合わせるためのものですね。
成長するに従い、このパーツが増えていく仕組みです。
補助パーツやオプションはこちらを参考にしてください↓
代理店でもらえるパンフレットに載っていたものなので見にくくて申し訳ありませんが、なんとなくイメージをつかんでいただければと思います。

使ってみた感想
さて、使ってみた感想ですが。
これだけ色々ついているシートなんだから、取り付けが面倒なのでは?と思っていたのですが、座席のヘッドの部分と座面の部分についているバックル付きのベルトを後ろでカチッと留めるだけだったので、シンプルで付けやすかったのが意外でした。
また、次男に合わせたサイズ名だけあって、もちろん体がぴったりハマり、特に頭の部分の固定がいい感じでした。

あと、今までの5点固定は下腹部にバックルがあったのでちょっと股が食い込むような感じがあったのですが、キャロット3はお腹、胸全体を丈夫なパッドでガードしてくれているので、たぶん次男が楽なのではないかと思います。

しばらくはこれでサイズ問題はなんとかなるかな?と思っています。
あと、汚れやすい部分は取り外しできるし、生地の密度が高いので、汚れを拭き取りやすいのも気に入っています。
長く使えるように大事にしていきたいですね!
おまけ・それでも抜け出す次男
体にぴったり、しっかり固定のカーシートを手に入れたわけですが…
実は抜け出し問題は解決しておりません(笑)
現在、このカーシートにプラスで以下のような抜け出し防止グッズを使用していますが、なぜかそれでも抜けてしまい上半身が完全に自由になってしまっています。

なぜこんなことになってしまうのか…
低緊張&肩幅がすごく狭いからでしょうか。
でも、これ以上首のところにロックを増やすのはさすがに苦しいので、安全性は低いですが現状このままでいくしかないかなと思っています…
もう少し大きくなったら、支援学校のバスで使っているような、座席ごと体を固定する太い手作りベルトでどうにかできる気がしなくもないんですけど。
成長を待ちつつ、落ち着くのを待つしかないですね。
まとめ
今回は、障害児用カーシート、キャロット3の使ってみたレポートをまとめてみました。
なかなか情報が出てこないし、肢体不自由の子供以外で使っている子はなかなかいないと思うので、同じ境遇の方の参考になればと思います!
最後まで読んでくださってありがとうございました!

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